標記書籍、尊敬する最上先生の記念論集として西南学院大学の根岸先生と企画し、多くの先生のご助力を得て、なんとか出版へとこぎつけました。出版は8月末と聞いていたのに、今日、実はEbook版は既に昨日出版されていたと知ることに…。
書籍は、最上先生の学恩を賜った先生方の論文から構成され、共通のテーマとして、国際法を平和及び正義のためにどう用いるか、という点に焦点をあてています。以下、共同編者の根岸先生の説明です(この手の説明は僕より彼の方がずっと上手いのでそのまま拝借しています)。
先生自身は「無秩序と寡頭制に対抗する法(Jus Contra Anarchism et Oligarchism)」を提唱されています。
本書は先生の研究から「平和と正義に向けた構築的抵抗としての国際法」というテーゼを引き出しています。
最上先生の薫陶を受けた研究者10名がそれぞれ、最上先生の研究から触発されながら、自らの知見をもとに継承・発展させています。
第1部:国際法における他者性のための(脱)構築的抵抗
第2部:国際法における平和と正義を(再)構築する
第3部:国際法における下からの構築的抵抗
第4部:国際法制度を通じた構築的抵抗
第5部:国際法における主権国家による構築的抵抗?
自身も“The Role of Universal Jurisdiction in Achieving International Legal Justice: A Global Constitutionalism Perspective“という論文を発表しています。博士よりずっと研究している普遍的管轄権について、めずらしく?海を離れ、より一般的に検討したものとなります。少しでも学恩に報いる出来になっていることを願うばかりです。
